点心・飲茶・食べ放題と「四大」「八大」中華料理
点心・飲茶・食べ放題
点心とは、間食・軽食(スープを含む、主食以外の小皿料理・軽食全般)のことです。
点心にお茶(中国茶)を付けたものが飲茶で、それぞれの起源はお茶とお茶請けの関係にあります。
「お茶請け」が点心、点心に中国茶を足したものが飲茶ですね。
横浜中華街でも、点心が楽しめるお店と飲茶が楽しめるお店、両方用意されていますが、この双方を凌駕する勢いがあるのが「食べ放題」店です。
軽食・間食食べ放題ならついでに主菜や汁物も、飲み物にしても中国茶に限らずアルコールやソフトドリンクもといった形に進化した、点心・飲茶の最終形態のような(あるいは日本向けの)サービスを提供してくれるお店も、今の中華街ではメジャーとなっています。
食べ放題コースが用意されているお店では「大が小を兼ねている」(なんでもありの中から、あえて点心や飲茶に拘ってみるなど、こだわりのメニューを選択すればOK!)ということで、点心を食べることも飲茶を食べることも可能ですし、そもそも点心のみであれば、食べ歩き店を渡り歩きつつの食べ歩きで楽しむことも出来ます。
その場合、セルフで中国茶を用意すれば、「食べ歩き飲茶」となりますね。
◾️関連リンク
Guide
- 【横浜中華街/簡易史】戦後横浜の南京町と、横浜中華街
- 【横浜中華街/簡易史】昔の中華街と、今の中華街
四大中華料理と八大中華料理について
四大中華料理、および八大中華料理は、地域ごとの料理の系統や流派を表す「菜系」という言葉で表現されることもありますが、「四大(八大)中華」「四大(八大)菜系」、いずれも中国の伝統的な料理のスタイルで区分された基準です。
中国伝統の分類(四大菜系)では、北京料理・上海料理のルーツとなった「山東料理」を「四大」に含めるのが一般的ですが(その場合、北京料理が選から漏れます)、これはそれぞれのルーツを重んじた「菜系」に対し、よりキャッチーな基準(日本国内でより認知度の高い大都市優先)で選別された「四大中華」という、選別基準の相違によって生じた違いです。
四大中華料理
一般に、北京料理、四川料理、広東料理、江蘇料理(≒上海料理)は四大中華料理と呼ばれます。
北京や四川は内陸部に、広東や江蘇(上海)は沿岸部かつ大河口域に位置していますが、このこともそれぞれの料理の特性に強い影響を与えています。
山東料理(四大菜系)
「四大菜系」には含まれつつ「四大中華」では選に漏れた山東料理には、
- 新鮮な海産物を豊富に使う
- 地産の野菜・穀物等も多く使う
- 炒め物、揚げ物、蒸し物、煮込みなど様々な調理法によっている
- 沿岸部に位置しつつも内陸部に広がる地形、および首都である北京の近隣に位置しているという地理上の特性から、家庭料理としての特徴を持つ反面、古来より宮廷料理に強い影響を与えて来た
主に上記の特徴があります。
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北京料理
首都・北京を拠点とする料理スタイルです。
そのルーツを山東料理に持ち、宮廷料理の影響を受けた上品かつ多様な調理法に特徴があるとされています。
北京ダックや炸醤麺(ジャージャー麺)、水餃子、烤羊肉(カオヤンロウ=ジンギスカンのルーツ)などが代表的な料理です。
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四川料理
香辛料(辣椒=唐辛子や花椒=サンショウなど)を多用する「辛い」料理で、特に花椒の「麻味」(舌が痺れるような辛味)と唐辛子の「辣味」(ヒリヒリする辛味)が際立つのが大きな特徴です。
麻婆豆腐や担々麺、本場スタイルの回鍋肉などが代表的な料理です。
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広東料理
中国南部の広東省を起源とする、素材の旨味を活かしたあっさり新鮮な味わいが料理の魅力です。
点心や海鮮料理が充実しているほか、蒸し魚や広東焼きそばなどにも高い人気があります。
チャーシュー(叉焼)、ふかひれスープ、酢豚(古老肉)などが代表的な料理です。
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江蘇(上海)料理
国内では一般に「上海料理」としてくくられますが、上海料理は江蘇料理のバリエーションの一つに当たります。
点心文化が大きく発展した地域であり、豊富な水産物や新鮮な食材を活かした、繊細でバリエーション豊かな調理法を特徴とします。
小籠包や上海がゆ(中華粥)、八宝菜などが代表的な料理です。
例えば蘇州料理や揚州料理、南京料理なども、上海料理と同じく江蘇料理のカテゴリに含まれる料理であり、これらはそれぞれが密接に関連し合うことによって「江蘇料理」を作り上げているのですが、上海が持つ都市としての知名度の他、日本との直接的な関係の深さ等の理由から、特に知名度が高いのが上海料理なのだという解釈が正しいようです。
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八大中華料理
八大中華料理(菜系)は「四大中華料理+4」という形の区分で、福建料理、湖南料理、浙江料理、安徽料理の4つのスタイルが追加されています。
福建料理
中国南東部の沿岸エリアに位置している福建省の福建料理は、四大料理の広東料理や江蘇(上海)料理と同じく、新鮮な魚介類を豊富に利用した調理法が特徴ですが、スープの旨味を重視した繊細な煮込み料理(代表格の「佛跳牆」など)も有名です。
他エリアとの関連では、台湾料理に影響を与えたのが福建料理だと言われています。
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湖南料理
中国大陸の内陸部に位置する湖南省の湖南料理は、生の唐辛子や発酵調味料(唐辛子の塩漬けなど)を多用した、強い辛味と酸味を効かせた味わいに特徴があります。
同じく辛いことで知られる四大料理「四川」との違いは、痺れるような「花椒」の風味が控えめで、唐辛子本来の辛さを押し出している点にあります。
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浙江料理
沿岸部にありながら内陸部にも広がっているという立地の特性から、新鮮な海の幸や山の幸を用いた多彩な調理法を有しますが、香辛料の使用は控えめであり、素材の味が大切にされています。
「四大料理」に含まれる上海料理との共通点が指摘されることも多くあります。
安徽料理
新鮮な山菜や川魚を豊富に用い、油を多く用いた濃い味付けが為されるものの、他の中華料理に比べた時に香辛料の利用が控えめである点や、料理に「医食同源」の考え方が含まれている点などにその特徴があります。

