about 媽祖廟
沿革

横浜媽祖廟(正式名称「横浜大天后宮」)は、道教(後述)の神様・媽祖を祀る廟です。
南門シルクロード沿いに位置していて、山下町公園にも隣接しています(ただし、一般観光客は双方の行き来はできません)。

媽祖は、正式には「天上聖母」と呼ばれる海の女神で、海外に旅する者たちに尊敬される庇護者、すなわちあらゆる災難から安全を守る偉大な力を持つ女神として祀られています。
現在、世界26か国に約1500の媽祖廟が作られています。
横浜では、1886(明治19)年に関帝廟が作られた際、そこに「媽祖」も同時に祀られたことが媽祖廟の始まりであるとされていますが、以降は「かつて、隣接する山下町公園内に位置していた清国領事館内には天后宮が作られた」ということ以上の情報がほぼ無い状態が続きます。
そんな中、横浜の「媽祖」を取り巻く環境が大きく様変わりしたのは平成期のことでした。
2003(平成15)年、マンション建設用地となっていた現在地が「媽祖廟用地」として購入されたことに端を発し、3年後の2006(平成18)年には現在の横浜媽祖廟が竣工、現在地にて横浜中華街の新名所としての歩みがスタートすることになりました。

横浜媽祖廟内では、天上聖母=媽祖への思いは、その由緒も含め「媽祖和讃」としてしたためられています。
◾️関連リンク
Guide
- 【横浜中華街/元町中華街エリア】南門シルクロード(横浜中華街から元町商店街へ)
- 【横浜中華街/史跡・寺社・公園】山下町公園(横浜中華街、関帝廟通り沿い)
Info・参考資料
- 横浜媽祖廟公式サイト “媽祖廟“、”天上聖母“、”横濱媽祖廟の歴史“
about 道教
道教とは、「諸子百家」(※1)の老子・荘子を祖とする「道家」の教えが宗教化された思想で、例えば「風水」も道教の教えにルーツを持っています。
道教では「歴史の中に実在した人物は、亡くなったあと天に昇って神になる」と考えられていますが、道教の神々の中でも特に位の高い(道教の中では最上位の)女神であり、かつ現在最も人気のある崇拝神の一人が「媽祖」です。
◾️関連リンク
Guide
- ※1:「諸子」は優れた思想家、「百家」はその思想家の下で育ったそれぞれの学派を指すので、老子・荘子が「諸子」、道家が「百家」にくくられることになりますが、「諸子」「百家」いずれも中国の春秋戦国時代にルーツを持つもので、その総称が「諸子百家」です。
- 春秋戦国時代は前770〜221年で、日本の弥生時代にあたります。
神輿くぐり、おみくじ
神輿くぐり(春節限定)

春節(※1)の媽祖廟では、厄落としのための「神輿くぐり」(※2)が行われます。

春節期間限定の「ならでは」イベントの一つです。

線香は常時媽祖廟内のお店にて取り扱っているので、

5本一組になっている線香を購入後、

係の人に火をつけてもらいます。

いざ、神輿の下へ。

線香には既に火がついています。
まさにこの瞬間がよからぬものを落としてもらっている最中です、と言われれば、なるほど確かにという気持ちが高まる時間でもありますが、

順路としては、この後、規定の場所に線香を供えます。
順路については係の人が案内をしてくれますが、仮に案内がなかったとしても香炉には番号が振ってあるので、この番号が目印になります。
◾️関連ガイド
Guide
- ※1:春節とは中国の旧暦のお正月のことで、横浜中華街では例年一月下旬から二月の上旬にかけての2週間、盛大な新年のお祝いが行われます。
- ※2:お線香を持って神輿をくぐった後、既定の場所に線香を供えるという一連の所作を指します。要は「線香を供える前に線香を持ったまま神輿をくぐり、そののちに線香を供える」ということですね。
媽祖廟のおみくじ
媽祖廟のおみくじは「両手を合わせてその間に二枚の木の板を持ち、お祈りをした後に手を離す。その時に床に落ちた木の板のあり方から未来を占う」という一風変わったものなのですが、仮におみくじの結果があまり良くなかった場合、あるいはおみくじを持ち帰りたくない場合。

線香を購入したときに線香と一緒にもらった紙と共に、

媽祖廟内の釜にて、炊き上げてもらえます。
