電話開通100年記念のレプリカ「公衆電話ボックス」

「自働電話」とは、「オートマチック・テレフォン」がそのまま直訳された形の、かつての公衆電話・電話ボックスの名称です(※)。
1900(明治33)年、東京・京橋に初めて設置されたこの「自働電話」のレプリカが現在地に設置されたのは、「東京・横浜間の電話開通100周年」にあたる1990(平成2)年のことでした。
「ケータイ」前夜のポケベル時代。
まだまだテレホンカード(テレカ)が世に広く流通していたという、「公衆電話+テレホンカード」の全盛期ですね。
「ピッチ」(=PHS、Personal Handy-phone System)とポケベルの併用がメジャーとなるのが大体この数年後、さらにその数年後位からは「ケータイ」(ガラケー)が全盛期に向かうと、最終的には今につながるスマホの時代がiPhoneに牽引される形で始まります。
- 1990年:横浜・東京間の電話開通100周年/「自働電話」レプリカ設置
- 94年:携帯電話の「端末買取制」スタート(以降、普及が加速)
- 95年:PHSサービス開始
- 90年代後半:PHS・ポケベル併用盛期
- 99年:NTTドコモがiモード(携帯電話のネット接続サービス)提供開始
- 00年前後〜:ガラケー盛期
- 08年:iPhone登場、スマホ時代のはじまり
- 2019年:ポケベルサービス終了(※⭐︎1)
- 2023年:公衆PHSサービス終了(※⭐︎2)
- 2026年3月:3G回線・iモードサービス終了(※⭐︎3)
「100周年」の節目は、その後のべ四半世紀以上に及ぶこととなった激動の、まさに前夜でもありました。
ちなみに、ポケベルの登場は1960年代(※⭐︎4)、テレホンカードの登場は1980年代です(※⭐︎5)。
「白い自働電話ボックス」については、同型のものが同じく開港都市である長崎のグラバー園にも設置されているほか(※2)、神戸の旧居留地にも似たタイプの電話ボックスが設置されているなど(※3)、「開港都市」とは相性がいいタイプのものでもあるようです。
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参考資料
- 九州大図鑑 “グラバー園の電話ボックス“(※2)
- 日経新聞 “最後のポケベル 19年9月末終了 登場から50年“(※⭐︎1)
- NTTドコモ公式サイト “「FOMA」および「iモード」サービス終了のご案内“(※⭐︎2)
- NTTドコモビジネス “
PHSはすでに限界?医療・介護・学校・企業のための代替手段とDX推進“(※⭐︎3) - 総務省公式サイト “ポケットベルって知ってる?“(※⭐︎4)
- 読売新聞 “誰もが持ってたテレホンカード、あそこにあった公衆電話“(※⭐︎5)
自働電話と山手本通りの四季
「自働電話」は、元町公園内、山手234番館前に位置しています。

毎年年明けからしばらくは、紅葉後のこざっぱりとした木々とともに時間が過ぎていきますが、

その後、桜の開花と共に、周辺は一気に色づきます。

中でも、春の青空の下での満開の桜は見事ですが、

「自働電話」との絵になるマッチングは、

多くの花見客の目を楽しませています。

貝殻坂を下に望めるエリアからは、マリンタワーも視界に入ります。

桜の季節が過ぎた後は、開港前夜・開拓前夜の横浜山手を思わせるような(※)、新緑の季節へ。

その後、夏場には眩しかった緑も、秋の深まりと共にボチボチ紅葉の季節へと移り変わります。

毎年師走に入ると、年の瀬に向けて山手234番館前を彩る真っ赤な紅葉が眩しくなるという、

一年最後の華やかな季節へと突入します。
◾️関連リンク
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- 【元町中華街エリア/山手本通り】元町公園
- 【元町中華街エリア/山手本通り】山手234番館(山手本通り沿い、元町公園前)
- 【元町中華街エリア/山手本通り】元町公園内から山手本通りへ(元町公園プール、弓道場、貝殻坂、額坂)
- 横浜マリンタワー(元町中華街駅最寄り、山下公園前)
- 近代横浜の始まり -開港場と周辺エリア-(※)
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