沿革・ロケーション
横浜の復興とマリンタワー
横浜マリンタワーは、1961(昭和36)年、横浜開港100周年記念事業の一環として現在地に建てられた、横浜港のシンボルと言える塔です。
塔の地上高は106メートルで、元々は灯台としても機能していたことから、日本一、かつ世界一高い灯台として、ギネスブックに掲載されていた時期もありました(※)。
関東大震災後に訪れた第二次世界大戦の戦禍、さらに戦後のGHQによる接収期を経て迎えることになった高度成長期の竣工だったこともあり、山下町界隈、さらには横浜市民の希望が寄せられた時期もあったようです。
入場料は
- 平日:大人1000円、子供500円
- 土日:大人1200円、子供600円
で、夜間の他祝日・特定期間やイベント開催日には別料金が設定されています。
◾️関連リンク
Guide
- 【元町中華街エリア】山下町の街並みとBar -水町通り-
Info
- 横浜マリンタワー公式サイト
- 横浜市公式サイト “横浜マリンタワー(改修)“(※)
三度のリニューアルと営業再開

そんなマリンタワーも、特に平成後期には激動の時期を経験します。
経営の悪化を理由として、2006(平成18)年には氷川丸と共に「氷川丸マリンタワー株式会社」としての営業を終了し、マリンタワーは横浜市に、氷川丸は(元々の持ち主であった)日本郵船に、それぞれ譲渡されます。
その後氷川丸は「日本郵船氷川丸」として営業を再開しますが、一方のマリンタワーはどうか。
横浜市への譲渡後の改修を経て、横浜開港150周年にあたるメモリアルイヤーの2009(平成21)年に営業が再開されるのですが、その10年後の2019(平成31)年4月に再び営業休止・改修が決まり、今回(2022年9月1日)の営業再開へと至ることになりました。
現在は「横浜ならではの芸術文化や人と人の交流を育み、持続的なグローバル都市を実現するための新たなシンボルとなる塔体運営」(公式サイトより)が目的とされています。
◾️関連リンク
Info
各地の「タワー」との比較
現在の世界一高い灯台は1990年に建てられたサウジアラビアのジッダ灯台、マリンタワーが2008(平成20)年に灯台としての役割を終えたことから、日本一高い灯台は島根県にある出雲日御碕灯台となっています。
ジッダ灯台は1937年にフランスの建設会社によって作られたとする説、1990年にアラブ人の建築家によって作られたとする説が資料によって割れているようですが、高さは133メートルに及びます(※)。
一方で出雲日御碕燈台は1903(明治36)年、ライト兄弟が人類初の動力飛行に成功した年に、日本神話ゆかりの地・出雲にて竣工しました(※2)。
高さは44メートルで、当時すでに日本一高い灯台でした。
2022(令和4)年には国の重要文化財に指定されています。
マリンタワーと同じくらいの高さの塔には、例えば、
- 108メートル:1963年竣工の神戸ポートタワー
- 107メートル:1964年竣工の五稜郭タワー(函館)
- 103メートル:1956年竣工の通天閣(大阪)
などがあります(※3)。
地上高106メートルのマリンタワーが1961年竣工であることを含めると、やや前後する部分もあるものの、通天閣から五稜郭タワーまで概ね少しずつ高くなっていっているのも面白いといえば面白いところですね。
◾️関連リンク
Info・参考資料
- marine insight “Tallest Lighthouse Still in Operation at Sea“(※)
- 文化遺産オンライン “出雲日御碕灯台“(※2)
- 全日本タワー連盟公式サイト(※3)
- 神戸ポートタワー公式サイト
- 五稜郭タワー公式サイト
- 通天閣公式サイト
