開港広場公園傍の交差点付近、山下公園通り沿いには、日本初の外資系企業である「英一番館」=ジャーディン・マセソン商会の横浜支社跡があります。
「歴史の世界のジャーディン・マセソン」に話を転ずれば、19世紀当時の世界の時勢に乗る形でアヘン取引(対清国)、武器・軍艦の供給(対幕府、討幕勢力)等々で財をなした商社として知られている面もありますが、横浜には1859年の開港と同時にいち早く進出すると、最初の土地売却で居留地1番地(Lot No. 1)を獲得し、名実ともに「日本初の外資系企業」となりました(※)。

英一番館の「一番」とは、山下町一番地のかつての地番(居留地一番地)を意味します。
かつての地番(居留地一番地)由来の住所(山下町一番地)自体は現在も引き継がれていますが、現在の同地には、英一番館の跡地やシルクセンターのほか、「英一番街」というショッピングアーケードもあります。
余談として、かつてのジャーディン・マセソン商会に雇われ、同商会の長崎支社=グラバー商会を立ち上げたのがスコットランド商人トーマス・ブレーク・グラバーです。かつての彼の住居は、現在はグラバー邸として、長崎の有名観光スポット「グラバー園」の中心エリアに保存されています。
また、かつてのジャーディン・マセソンは(かつての時勢が生んだとも言えるタイプの)商社でしたが、現在はイギリス系企業グループの持株会社となっています。
世界的な高級ホテル運営でお馴染み「マンダリン・オリエンタルホテルグループ」を子会社に持ち、アジア地区ではセブンイレブンやIKEAの経営にも参画しているといったように、日々の生活インフラに密着する領域に事業展開をシフトしているのが「今」のジャーディン・マセソンの姿です。
◾️関連リンク
Guide
- 【日本大通り/象の鼻】開港広場公園と周辺エリア(大さん橋、日本大通り傍)
- 【元町中華街エリア】山下公園通り(山下公園前)
Info・参考資料
