about 外交官の家
外交官の家は、明治・大正期の外交官・内田定槌さんの邸宅として都内(渋谷区南平台)に建てられた、和洋折衷建築の洋館部分が元となっています。
平成9(1997)年、内田定槌さんのお孫さんからの寄贈を受けた横浜市が、現在地に移築しました。
横浜山手の西洋庭園「山手イタリア山庭園」が開園したのは、この翌年のことです。
概して歴史的な価値のある建築物は個人での保存が難しく、旧内田邸もその御多分に洩れず。
そのままだと全館取り壊してしまうよりほかなかったところ、横浜市への寄贈という形で元の家屋の一部(和洋が半々に作られた家屋の洋館部分)保存が決定したことによって、横浜山手において「外交官の家」としての第二の人生を歩む運びとなりました。
外交官の家は「和」要素抜きの純然たる西洋館となっていますが、元々旧内田邸には和館部分が存在していたことがわかっています。ただし和館部分は移築以前に失われていた上、復元しようにも設計図がなかったため、「旧・和館スペース」には「外交官の家・オリジナル空間」が新規に増築されることとなりました。
現在、その「新規スペース」の一部を利用する形で営業されているのが、喫茶・軽食が楽しめるテラス席付きカフェの「ブラフガーデンカフェ」(後述)です。

外交官の家は横浜山手の西洋館の中では唯一、国指定重要文化財に指定されています。
このままではダム湖に沈んでしまうよりほかなかったという、白川郷の合掌造り・旧矢箆原家住宅(国指定重要文化財)が三渓園に移築・復元されたこととほぼ同種のエピソードですね。
開館時間は9:30~17:00(7月・8月のみ18:00まで)、休館日は毎月第2水曜日/年末年始(12月29日~1月3日)で、入館料は無料です。
◾️関連リンク
Guide
- 【元町中華街エリア/山手本通り】山手イタリア山庭園(JR石川町駅最寄り、山手本通り傍)
- 【三渓園/外苑地区】旧矢箆原(やのはら)家住宅(合掌造りの家)
Info
外交官の家へ
建物前の庭園

山手本通り側入口から庭園内に入ると、建物前には小さな庭園が用意されていて、

小さい遊歩道が整備されている他、

毎年春秋のシーズンにはバラが楽しめますが、

庭園は、洋館部分と増築部分に隣接しています。
外交官の家・一階

一階部分は、どこか外交官の実務の現場とひとつながりになっているような、

公的な空間を思わせるつくりとなっています。

傍には、見た目が暖炉に見えるガスストーブが遺されています。

食堂の隣の小客間は大客間に隣接していますが、

小客間の外側には、サンルームが備えられています。

窓の下が開閉でき、換気に使えるようになっているのですが、内田邸時代のサンルームは家の外だと判断されていたようです。
外交官の家・二階

二階に上がると書斎や寝室、浴室など、旧内田家のプライベート空間となります。内田定槌さんの書斎や、

夫妻の寝室など。

寝室のすぐ隣には、バスルームが設置されています。
外交官の家三階・トランクルームへ

二階の書斎前にある、扉の向こうに作られた階段を上って三階へ(三階部分は限定公開です)。

「外交官の家」三階は、内田邸時代にはトランクルームとして使われていたようです。
右側にあるコーンが置かれた一帯は服を入れたトランクを下すためのスペースで、奥には衣装ケースが置かれています。衣装トランク(コーンの奥で白い布が被せられた箱)はかなりの大きさですが、当時の海外へは船での長旅となるため、衣料品の量的な備えが必然だったのでしょう。
サンルームの三階部分

トランクルームの左側に作られた部屋は、サンルームの三階部分にあたる部屋です。

ここからの景観は抜群で、360度とはいきませんが、イタリア山庭園の向こうにパノラマ風の風景が楽しめます。

JR石川町駅と、

その手前に位置する庭園名物・イタリア式庭園、

並木道・ブラフ18番館方面です。
◾️関連リンク
Guide
- 【元町中華街エリア/山手本通り】山手イタリア山庭園(JR石川町駅最寄り、山手本通り傍)
ブラフガーデンカフェ

ブラフガーデンカフェは、「外交官の家」開館時に新たに増築されたスペースの一部を利用する形で営業しているカフェです。

「外交官の家」入り口の裏手にあたる一帯(室外)にはテラス席があり、その向こうにはイタリア式庭園があって、

遠方にはみなとみらいの高層ビル群(ランドマークタワーなど)も視界に入りますが、注文がドリンクだけであれば、テラス席での時間を楽しむことが出来ます(テラス席での食事は不可)。

カフェでは軽食を取ることも出来ますが、メインはカフェ営業なので、ランチ系はビーフシチュー、キーマカレーの二択です(写真はビーフシチュープレート)。
ほか、アルコール(ビール、ワイン)を楽しむことも出来ます。
◾️関連リンク
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